パパが育休を取るとどう変わる?|家族・仕事・社会の未来をつくるはじめの一歩

子育て

出産と育児は、家庭の形を大きく変える節目です。育休は単なる”休み”ではなく、父親として、夫として、人としての視点を変えるチャンスです。本記事では、実際に育休を取得した体験をもとに、得られたメリットや準備のヒント、育休がもたらす社会的な変化までをお伝えします。

※「育休中のお金が心配…」という方向けに、税の優遇や給付金などの仕組みを解説した別記事も今後公開予定です。

育休を取って本当によかったと感じた3つのこと

できれば育休は「数日」や「数週間」ではなく、数カ月単位で取得するのが理想です。家庭のリズムに慣れ、育児のリアルを実感し、パートナーと本当の意味で「分かち合う」には時間が必要です。短期間では見えない気づきや、変化がそこにはあります。

育休は”休み”ではありません。けれど、私は育休を取って本当によかったと思っています。その理由は次の3つです。

子どもとの距離が一気に縮まった

平日も休日も関係なく毎日おむつを替え、離乳食を食べさせたり、お風呂に入れたり、夜中に泣き声に飛び起きる日々。決して楽ではありませんでしたが「自分が父親なんだ」と実感できるかけがえのない時間でした。赤ちゃんの色々な表情や、少しずつ成長していく姿をそばで見守れたことは、何ものにも代えがたい経験です。

妻と“チーム”になれたと感じた

出産直後の妻は、心身ともに極限の状態。育休を取って一緒に生活を送る中で、役割の押しつけではなく「一緒に家族を育てている」という感覚を覚えました。これは単なる家事・育児分担の話ではなく、夫婦のパートナーシップの在り方そのものが変わる瞬間でした。

一生のパートナーとしての信頼が築けた

出産前後の時期に、夫婦がどれだけお互いを思いやれるかは、その後の関係性を大きく左右します。育休を通じて得たのは、単なる経験ではなく「一緒に困難を乗り越えた」という実績。これが、妻と生涯にわたる信頼関係を築く土台になったと強く感じています。

出産後に考えても遅い|準備は妊娠中から始める

「育休、取れたらいいけど…」と悩んでいるうちに、赤ちゃんは生まれ、時間は容赦なく流れていきます。育休取得は、出産のかなり前から準備しなければ無理です。

出産後は本当に慌ただしい

慣れない育児、頻回授乳、寝不足、回復しきらない母体。そのような中で調べ物や制度の確認をしている余裕はありません。だからこそ、落ち着いて動ける妊娠中に準備する必要があります。

私が準備してよかったこと

  • 妊婦健診に同席して母体や胎児の状態を把握する
  • 病院の説明会に参加して、役割やパートナーへのマッサージ方法などを学んだ
  • 妊娠が分かった時点で会社の制度を調べ、上司と早めに相談
  • 家計を見直し、給付金と収入減をシミュレーション

会社の人数が少ない場合など、自分が休むことで会社の業務遂行に大きな影響を及ぼす可能性もあります。しかし、子育てはその時にしかできない経験なので、できる限り入念に準備をして夫婦で育児をする時間を作ることをおすすめします。

覚悟すべき“産後の現実”|夫婦関係のすれ違いは想定内

出産直後、妻の態度が急に冷たくなった…そんな経験をした男性は少なくありません。しかし、それには明確な理由があります。

ホルモンと疲労による影響

産後の女性は、体のダメージとホルモンバランスの急激な変化、さらに睡眠不足によって情緒が大きく不安定になります。

残念ながら男性にはこの苦痛を理解する術はありません。しかし、何日にもわたって十分な睡眠がとれないことだけでも相当過酷な状況であることは想像できます。

一緒に生活している中で、思いやりを求めるよりもまずは「理解する」ことが大切だと分かるでしょう。

「嫌われた?」と受け取らないために

私も最初は戸惑いましたが、これは妻の性格の問題ではなく生理的な現象だと知ってから、気持ちがずっと楽になりました。出産前からこの変化を知っておくだけで、産後の夫婦関係はずいぶん違ったものになります。

理不尽だと思うこともよく言われますが、長くは続かないので目を瞑りましょう(笑)

育休中は“楽”じゃない。仕事よりも過酷なリアルがある

よくある勘違いに「仕事の方が大変で、家事や育児は楽」という考えがあります。経験してみないとなかなか理解できませんが、これは非常に不公平な認識です。

家事育児が軽視されがちな理由

家事育児が仕事より楽だと思われてしまう理由は主に以下の3つでしょう。

  • お金にならない(=価値が低いと誤解)
  • 成果が見えづらい(達成感を得にくい)
  • 誰でもできると思われている(実際は違う)

経験してみるとわかりますが、全く違います。

実際は“修行”のような毎日

乳児は言葉が通じず、昼夜の区別もありません。思い通りにいかない、理不尽の連続。しかも誰からも評価されない。そんな中でも笑顔を見せるために忍耐と優しさを持ち続けることは、仕事以上に難しいと感じました。

育休を取るための準備と職場との向き合い方

育休取得のハードルは決して低くありません。ですが、事前に準備すれば、たいていの場合実現は可能だと思います。

社内の理解を得るために

  • 上司や人事への早めの相談
  • 前例がない場合は、資料を用意して制度を説明
  • 育休中の業務引き継ぎ・サポート体制の構築

家計面の不安を解消する

  • 育児休業給付金の確認
  • 収支シミュレーション(数ヶ月単位で)
  • 無駄な出費の見直しや補助制度の活用

さまざまな出産・育児支援制度がありますが、給付金の振込タイミングなど事前に把握しておかないと後で慌てることになるので注意しましょう。

育休がもたらす“個人を超えた”変化

男性の育休経験は家庭にとどまらず、その後の社会生活にも大きな影響を与えます。特に注目なのは、育休を取得した父親が、その後の育児や教育にも積極的に関わるようになる傾向です。

内閣府の調査でも、育休を取得した男性はその後の育児参加時間が有意に増えるという結果が出ています(※内閣府「男女共同参画白書」など)。

私自身もその一人です。育休を取ったことで、育児を「自分の役割」として受け入れられるようになり、その後の保育園送迎や小学校行事、教育にも主体的に関わるようになりました。

育休経験が職場の文化を変える

育児の大変さを実感したからこそ、復帰後は育児中の同僚への配慮や、部下の働き方にも自然と気を配るようになります。こうした意識が広がれば、職場はもっと働きやすく、多様性に富んだ環境になっていくと思います。

あなたの育休が、誰かの希望になる

一人が勇気を出して育休を取ることで、次の誰かが「自分も取れるかも」と思えるようになります。育休は制度の問題だけでなく、文化と意識の問題でもあります。あなたの決断が、未来の職場と社会を変える一歩になるかもしれません。

育休は“人生の準備”であり、社会を変える一歩

育児休業は家庭内のサポートにとどまらず、本人の意識や価値観を変え、やがて職場や社会全体にも波及していく可能性を秘めています。この章では、育休がもたらす社会的インパクトと、その価値について考えてみます。

育休経験が未来の社会づくりに直結する

育児休業を経験した世代が、今後管理職や経営層として職場で影響力を持つようになります。そうした人々が子育てのリアルを理解していれば、働き方や制度設計もより柔軟で多様なものになるでしょう。育休を通じた意識の変化が、社会全体の働き方改革の土台を支えます。

家族の始まりに立ち会うかけがえのない時間

育休は、単なる休みでも、制度でもありません。家族のはじまりに立ち会い、人生の土台を築くための、かけがえのない時間です。仕事とは違う困難がありますが、その困難の先に家族としての絆と、自分自身の成長があります。

社会を変える行動としての育休

そして何より、育休を取ることは「家族のため」であると同時に「社会を変える行動」でもあります。個人の変化が家庭を変え、家庭の変化が職場を変え、やがて社会全体に広がっていく。

育休は小さな一歩のようで、未来の社会のかたちをつくる力を持っていると私は思います。

まとめ

育休は「家庭を助ける制度」以上の意味を持ちます。父親としての自覚を育て、夫婦の関係を深め、そして社会の価値観を動かす可能性を秘めた大きな一歩です。制度を知り、備え、勇気を持って取得した経験は、きっと家族と社会にとってかけがえのないものになるでしょう。

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